てるる

壬生義士伝のてるるのレビュー・感想・評価

壬生義士伝(2002年製作の映画)
3.5
基本オタクなので中高生の頃にもちろんハマった新選組。
歴史小説とか読み漁ってて、こちらも原作は既読済。

新選組でもマイナーな吉村貫一郎を主人公とし、鳥羽・伏見の戦いまで一緒だった斎藤一を通した目線で描かれる。

中井貴一が岩手弁を駆使して飄々とした吉村役を好演。
でもその他のキャストが全然ハマってない!
新選組の暗殺者、斎藤一は佐藤浩市では雰囲気が優しすぎる。

てか中谷美紀を醜女役に起用するってどうなの?
醜いどころか美しいんですけど。

新選組随一のイケメン土方に誰か分からん俳優、沖田総司が堺雅人、とにかく違和感しか感じない。
僕の好きな永倉新八や篠原 泰之進はちょっとしか出てこない。

実在の人物だけど、かなり美化されたストーリー。
武士だけど家族愛を貫く男として描かれるけど、急に幕府に忠義を尽くしたり、心情がよく分からなくなる。
それだけに泣ける部分もあるけど、上手く感情移入できないのは、時系列があっちこっちいってしまって分かりづらさ、あまりにも泣かせようと主張しすぎる音楽が邪魔してるから。

それに後半のほとんどが吉村の個人的なエピソードで新選組関係なくなっちゃったから、新選組の散りゆく儚さやカッコ良さ成分が足りなかったからかもしれない。
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