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執炎のeop421のレビュー・感想・評価

執炎(1964年製作の映画)
4.5
男への女の美しい愛が、戦争を契機に独占欲、執念に変わって行くという悲しいお話し。戦争へ行く前の男の顔の美しさについて、きよのが泰子に『女があれほど美しい顔したらもうその次には気が狂うとるで』というシーン、言葉で説明できませんがなるほどなと納得。拓治の前できよのが舞うシーンは、きよのの儚さを現しているようで大変美しかったです。こんなに重い愛情を抱かれても迷惑だ、と一蹴する男もいるだろうけど拓治のように優しく包み込んでくれたらきよのがおかしくなってしまうのもうなずけます。まったく知らない映画だったのですが、偶然にも出会えて良かったです。
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