逃げるし恥だし役立たず

ハスラーの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ハスラー(1961年製作の映画)
3.0
若きビリヤードの天才エディ(ポール・ニューマン)がシカゴの名人ミネソタ・ファッツ(ジャッキー・グリーソン)と熱戦の末に惨敗、燃え尽きたエディはサラ(パイパー・ローリー)との自堕落な生活の中でバート(ジョージ・C・スコット)と捲土重来を期する物語。個人的な好みで良作。
前半のファッツとの戦いはカットや音楽などの演出で緊迫したシーンとなっているが、以降は地雷女のサラに振り回されて冗長かつ退屈な展開になる。まあビリヤードでなくてもポーカーでも麻雀でもよくて、サラとの恋愛事情も不要といえば不要なのだが、ビリヤードもサラも取り除くと映画で無くなってしまうので致し方ない。破滅的な人生を描いたハードボイルド作品だが、アメリカン・ニューシネマ前夜の中途半端な映画といった印象しか受けない。ポール・ニューマンの格好良さで個人的評価は良作。ジョージ・C・スコットやジャッキー・グリーソンもポール・ニューマン以上にインパクトがあり好演。
「本作は男にしかわかるまい」なのか「男ってバカだね」なのかは各々の御判断で。