4月末までお休中kanaco

世界の涯てにの4月末までお休中kanacoのレビュー・感想・評価

世界の涯てに(1996年製作の映画)
3.2
急性白血病を宣告された海運会社の社長令嬢が、余命の間で経験した出来事やそれによる心の変化を追想した心が温かくなるラブストーリー。〈死〉はしっかりと現実を見せるも健やかにロマンチックな作品で〈“愛されるケリー・チャン”を堪能することに特化された映画〉だなぁという印象を持ったかも🤔✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

『香港映画見ようね会』に参加させていただきます。
XXXXXさん、ありがとうございます。

急性白血病を宣告された海運会社の社長令嬢ケリーが、スコットランド人の船員テッドと香港人の〈何でも屋〉チャンとの間で心揺れる恋愛物語…のイメージで再生ボタンを押しましたが、どちらかというとケリーが余命の中で経験した出来事やそれによる心の変化の追想、独白がメインといった印象でした🤔

つまり〈男女の恋模様〉が主役なのではなく(ただしウェイトはかなり高い)、あくまでヒロインの〈ケリー〉が主人公で前面。不治の病にかかったことで〈死〉に囚われそうになった女性が、優しくて素敵な男性たちと過ごして愛されて自身も思考して、結果として〈希望〉を捨てずに過ごせるようになるというなんとも温かい物語。開始7分辺りまで見れば「あ~、これ多分、現実に即して見せかけたファンタジー系だなぁ」みたいなことが察せられます。

もっと言うと〈“愛されるケリー・チャン”を堪能することに特化された映画〉だなぁ~と思いながら鑑賞していました。ケリー・チャンがお好きな方には本作はかなり良いのではないだろうか🤔女性1人に男性2人で一応は三角関係なるもそれによる諍いは無く、あくまで「愛され」ジャンルなので殺伐としたことが全くない。

!?( д) ゚ ゚「スコットランド人の彼氏くん…良いヤツだ!」
!? ( д) ゚ ゚「香港人の金城武彼氏くん…良いヤツだ!」

これはひとつ前にみたウォン・カーウァイ監督『ブエノスアイレス』の激しい愛憎劇とは正反対!恋愛映画初心者のkanacoさんは寒暖差(?)で風邪をひきそうだよ(まぁ、あちらはあちらで愛情は深かった)😂

それは恋愛以外の面でも同様で、不治の病に関わる〈死〉はしっかりと現実を見せるけれども、一方で彼女がその間に体験したことはどれも健やかにロマンチックなことばかり。スコットランドの風景や本作のタイトルにもなっている〈世界の涯て〉の美しさなどロケーションも印象的。ケリー・チャンのファッションがコロコロと変わるので彼女自身へのヴィジュアル面でも気合入っているなぁ~と思いました😌

なお、個人的には…🤔💦

本作は「故郷に帰る」ことが複数あるうちの1本の筋だったかな。と感じたのですが、それはそれとして金城武彼氏とはわざわざ恋愛にせず〈男女の友情〉でも良かったのじゃないか…。無理やり三角関係にしなくても。匂わせはあったし理屈は分かるけど私にはちょっと唐突だったなぁ~。

🌅🐝「本編に一切関係ないどうでも良い箇所なのですけど、登場人物の中にいる小さな女の子が読んでいるマンガが『金田一少年の事件簿』だったことにちょっと反応しちゃった🤭香港でも『金田一少年の事件簿』は訳されて出版されているのですね~🤔」