仲間由紀恵とオダギリジョー主演となる、山田風太郎の原作『甲賀忍法帖』の実写映画化。甲賀卍谷と伊賀鍔隠れの因縁の忍びたちのバトルロワイアルと、密かに愛し合う敵同士の頭領の孫と孫娘の運命は…。かなりアレンジが効きすぎていて私には全く合わない哀しみの作品。オリジナルとして見るが吉かも🧐(140文字)
****以下ネタバレあり&乱雑文****
※辛口です。本作品の好きな方、今後鑑賞を予定されている方はご注意をお願いします。またいつも以上に“パッション”ですので、そちらもご容赦ください…(アニメが好きなのです…許して…)🥺🙏
◆あらすじ◆
戦国の世が終わる頃。忍者の2大勢力…甲賀卍谷と伊賀鍔隠れ。憎悪を抱く敵同士であるが、双方を統べる服部半蔵の命により争い禁じられ膠着した状態が続いていた。そんな和平が続いている中、それぞれの頭領の跡取りとなる若い孫たち…甲賀の弦之介と伊賀の朧は密やかに逢瀬を繰り返す恋人同士となっていた。しかし徳川第3代将軍に後継者選びに頭を悩ませていた徳川家康が「伊賀と甲賀の精鋭5人ずつを殺しあわせ、その結果によって将軍の後継者を決める」という提案に乗ったことで状況は一変する。その選ばれた精鋭たちの中には、弦之介と朧の名前があり…。
❶忍の悲劇のバトルロワイアル!山田風太郎の原作『甲賀忍法帖』の実写映画化
仲間由紀恵とオダギリジョー主演作となる、山田風太郎の原作『甲賀忍法帖』の実写映画化です。私は同原作の漫画及び2005年頃に放送していたアニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』がとても好きで、特にアニメの方は人生における好きなアニメトップ3に入る作品でした。最初この映画を見た時、(その情報が間違っていたのだと思いますが)そのアニメ・漫画の実写映画化だと聞いて劇場へ見に行き、想像とのあまりの違いにムカムカしすぎて、少々の体調不良になるという経験をした“思い出深い”映画です😂
でもそれは20年前のこと! 今見直したらもう少し冷静に鑑賞ができるのでは…違う感想が生まれてくるのでは…成長したkanacoさんcome here!と思って再鑑賞。
ダメでした~_(:3 」∠)_
(# ゚Д゚)ピャー冷静に鑑賞できん💢(落ち着け)
基本的なストーリーは共通です。
・時代は戦国の世が終わる頃、主役は忍たち
・長年敵として殺し合いをしてきた甲賀卍谷と伊賀鍔隠れは一時休戦中(確執あり)
・甲賀の頭領の孫息子・弦之介と伊賀の頭領の孫娘・朧が秘密に恋愛中
・そんな折、徳川家康が次の将軍選びに困ったので、伊賀と甲賀を殺し合わせて決めてみよ~って思う
・甲賀と伊賀からそれぞれ10名の忍が選出され「10vs10」のバトルロワイアル開始
・10名が先に死んだ方が負け。1人でも生き残った方が勝利で、跡継ぎ将軍もその勝敗で決まる
・果たして総勢20名の忍たちの運命、そして弦之介と朧の恋の行方は…。
という感じです。なお大前提の部分においても映画はコンパクトにするために「10vs10」→「5vs5」へ変更しています。
❷やっぱり納得いかない、たくさんのこと…😥
いや、理解はしているつもりなのですよ😂(ホントか?)
そもそもこの映画はあくまで原作『甲賀忍法帖』の実写映画化であって『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』の映画化ではない。そして原作を私は読んでいないのでもしかしたらこちらの方が忠実なのかもしれない。キャラクターを削ったのもエピソードを削ったのも、軸を弦之介と朧によるロミオとジュリエットの悲嘆1本へできる限り振り絞ったのも、101分という映画に収めるためでしょう。ただどうしても『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』に引きずられる身としては、それらを許容しても改変が非常に多くて…😥
主人公である弦之介と朧の性格をそれぞれの真逆に改変したことも大きかったですが、そもそも陣営(チーム編成)を改変し、2人を含めた忍びたちの性格、ヴィジュアル、関係性、能力及び戦闘スタイル、死に様など、❶で述べた基本的な最低限のルールとキャラクター名以外、ほとんどを改変しているのですよね。忍びたち20人を12人まで減らしたけど、さらなる改変から免れたのは、陽炎ただ1人くらいではなかっただろうか。それって…『甲賀忍法帖』である必要あるのだろうか🤔
何よりも、このジャンルの魅力は、シンプルすぎるストーリーの中で各キャラクターたちが〈1人の人間〉としての激重感情を載せた短いエピソードをちゃんと持っていることだと思っています。〈忍〉という職の哀しい運命や性に翻弄・蹂躙されるキャラクターたちがそれに抗えないままに…恋人、想い人、友情、兄妹、親子、師弟、里などへの愛、敵への共感や同情などから「時代が違えば、身分が違えばこうではない運命があったのではないか」という切なさを抱えているのが好きなところです。そういう〈忍〉は〈戦争道具〉ではなく〈人間〉なんだという情緒が引き立つのが大切な部分。
しかし本作ではそれも大幅カット。主人公以外の忍たちはほとんどがただただ死んでいくだけ。まぁ、正確には彼らのエピソードを「弦之介と朧へ集約した」いう構成なのですが、それでも描写がうまいとは思いませんでした🥺
(# ゚Д゚)ピャー💢
なんかもう、冒頭で情緒なくただ死んだ弾正さまとお幻さまを見た瞬間に「これは無念だ」と…🥺弦之介の強さも朧の強さもこういうことじゃなかったはずなのに…。はたして、私の推しのお胡夷ちゃんと朱絹姉さんが出演無しだったのは幸か不幸なのか…🥺でもお胡夷ちゃんと朱絹姉さんがいないから男性陣の中なら一番好きな左衛門兄さまがただ気持ち悪いだけの良いとこ無の変キャラに…😂夜叉丸と小四郎なんて女性人気取りやすいキャラクターなのになんであんなヴィジュアルにしたの…。薬師寺天膳さまは何??セフィロスに憧れちゃった? 唯一関係性が元から担保されていたはずの地雷系カップル夜叉丸&蛍火はそれを白紙にされて何の関係もない設定に…。蛍火を朱絹姉さん化するためだよね。ここら辺は制作陣の意図が丸っと見えてそれも「うーん…」😫
と、文句が止まらなくなっちゃう(止まれ😱)
❸邦画でも爆イケなアクション映画が製作されないかなぁ~🤔
もうド直球でアニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』の実写映画化を今の技術を投入して全身全霊で作ってくれないかなぁ~。ぶっちゃけ『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のようなクオリテイで『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』を見たいよ~。ストーリーはシンプルだけど、激重感情が乗った熱さと切なさの関係性のみでゴリ押ししていくスタイルで、アクションも極まって、ヴィジュアルも良い(それは身目も忍法も所作も!)、そんな邦画を作って欲しいよ~😫情緒たっぷりにしておくれ。
陽炎、お胡夷、蛍火、朱絹は見事にタイプが4方向に分かれた美女(美少女)たちだし、夜叉丸と小四郎の若いイケメン枠だし、大人の美お兄さんが良ければ豹馬と左衛門がいるし、天膳さまだってオモシロ担当頑張るよ(え?)全員、忠実かつ爆イケに仕上げてくれ。地虫十兵衛さまももちろんだよ😊
✨👀🐝💦「あー…でもなぁ。風待将監だけはちょっとなぁ~。きちゃないからな…。霞刑部も今のご時世、パンツは履かせなきゃ…(何の心配)」