困ったちゃん

美しき結婚の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

美しき結婚(1981年製作の映画)
3.9
「緑の光線」の女主人公を上回るめんどくさい女サビーヌ。めんどくさ過ぎて腹立たしさよりもやっぱりニヤニヤが勝ってしまう。

押しの強いテクノサウンドにのせて“夢想と空想するのは当たり前じゃないか”的なラ・フォンテーヌのポエムが登場するオープニング。このポエムを地でいくサビーヌの独りよがり物語がほんとうにイタい。エリック・ロメール節が炸裂するパーティーシーンではめんどくさいが最高潮に!

優しい光の加減がル・マンの街並みやインテリア諸々を装飾する。見どころは間違いなくサビーヌに追いかけ回される弁護士エドモンの本能的とも言える拒絶の表情。終盤の出来事でとうとうサビーヌが◯のおかしい人呼ばわりされるのも無理はないか。
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