TAK44マグナム

バオー来訪者のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

バオー来訪者(1989年製作の映画)
3.9
バルバルバルーーッッ!


荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」が遂に実写映画化されるわけですが、巷では「山崎賢人はありえない!」だの、「三池崇史?!テラフォーマーズを忘れたか!」だの、「スタンドは姿を見せないらしい?!」だのと、観てもいないうちに批判が殺到しております。
観てから色々言おうぜ!と思う反面、はっきり言って不安しか感じないのは世間と同じだったり・・・。

そんな「ジョジョの奇妙な冒険」以前に荒木先生がジャンプに連載していた、異形のヒーローが活躍するSFアクションコミックが「バオー/来訪者」であります。
本作は、コミックス全2巻を45分ほどに凝縮したOVAで、かなり端折られているものの基本的な設定はそのままに、ちゃんと原作通りに完結しています。
登場しないキャラクターがいたりするので熱心な原作ファンからすると中途半端に感じるかもしれませんが、当時のOVAはこれぐらいの尺が基本だったので、寺田憲史による脚本はそれなりに巧く取捨選択できている印象。

なによりも、作画のレベルがかなり高く(その後、評価されているアニメーター諸氏が参加)、一部のキャラクターが荒木テイストとかなり違っていたりするのはご愛嬌として、当時としては満足のゆく完成度ではないでしょうか。

参加声優諸氏も概ね、キャラクターのイメージに近いと思います。
永井一郎、井上遥、そして池田秀一と、何だかガンダムっぽいメンバーが集まっていますね(笑)。

何気にグロい残酷カットが多く、人がドロドロに溶けたりしますので、アニメとは言え、そういうのに弱い方は注意が必要です。


「主人公・育郎少年は秘密組織ドレスによって「バオー」と呼ばれる生体兵器にされてしまう!
予知能力をもつ少女スミレと共に逃亡する育郎の前に、次々とドレスからの刺客が立ちはだかる!
そして、ついに最強の超能力者であるウォーケンとバオーとの命を賭けたバトルが勃発!
はてしてバオーは、育郎は自由を得ることができるのか・・・?!」


やたらと長いバオーの技名を一緒に叫びながらの鑑賞がオススメ(笑)。
バオー!ブレイク・ダークサンダー・フェノメノンッ!!
そこにしびれるゥゥッ!!!あこがれるゥゥッ!!!


レンタルビデオにて