幕のリア

アメリカン・ハードコアの幕のリアのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハードコア(2006年製作の映画)
4.0
折角の休日の映画の日。
散髪行ってサッパリして向かった映画館で爆睡してしまい、なんだか凄く勿体無い気分になってしまった。
この苛立ちを解消してくれるのは何だ?

カーターからレーガン政権の時代。
アメリカではWASPの栄光を取り戻そう!なんて時代。
その欺瞞に反発し、70年代のパンクムーブメントに間に合わず、ニューウェーブやAORには絶対ハマれないヤツらが一斉に雪崩れ込んだハードコアパンク。
社会の檻がガスとなり、溜まりに溜まって、街のゴミダメで激しく引火爆発していた。

個人的にはこのハードコアが世界中に飛び火した後のジャンクな音に一時期ハマっていた。
この時代の直線的な激情を緻密に拾った本作はドキュメンタリーとしての質も熱量も異常に高い。

大学時代にハードコア道を極めんとする同級生がいて、ペルーのマジ反体制派ハードコアパンクスと文通してたり、46分に300曲くらい入ったカセットを聴いてたり、一曲0.2秒の曲を聞かせてもらったのを思い出した。

ゴミダメで苦しむプアホワイトがトランプを支持するこの時代。
憤懣やる方ない怒りがどんな音楽に反映されてるのか知りたくなった。

https://m.youtube.com/watch?v=pzdQx9-qj38

〜〜

BAD BRAINSの演奏力と哲学!
ちゃんと聴いてなかったの反省。
こんな早いのよう叩かんわ。
幕のリア

幕のリア