似た者同士のスカーレットとレットの名前が似ているのはわざとかな?
強く鮮烈な炎を思わせる我が道を行くスカーレット。その強さの中に隠されているような、存在のレット。
こう考えると、飄々としていて無敵な感じだったレットも、最初からある程度の弱さが秘められていたのかもと思わせられる。
向こうの文化とか名付けとか価値観とか全然わからないから、想像に過ぎないけど。
「明日は明日の風が吹く」っていう言葉はそのまま受け止めていたけど、この映画観てからだといろいろ考えちゃうなあ。あの場面だけだと、えっ普通の言葉だね?ってなったけど。
よく考えたら、タイトルの『風と共に去りぬ』の風って(彼らにとって)古き良き南部の時代から、南北戦争を経て牧歌的で幸せだった故郷がなくなってしまうことを表しているわけで。
風(=時代)がまた自分たちに味方する大きな世界の変貌を望んでいる、それぐらいのどん底にラストのスカーレットは置かれているのかなと感じた。