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らせんのearlgreyのレビュー・感想・評価

らせん(1998年製作の映画)
3.0
 呪いや心霊現象が安っぽく感じないのは、実際の歴史が通ってきたどこか既視感のあるモチーフが、オカルトの原因として下敷きにされているからだろう。
 伊豆の療養所、結核と天然痘、身内の超能力で儲けようとした老人、実の娘を恐れて井戸に突き落とした父親。

 リングと比べてもさらに論理的な筋の通った、ホラーというよりSFのような筋書きだ。
 主人公・安藤が元助手・高野舞を抱いた展開は急に感じたが、結末を知ったあとでは、なるほどそれもまた怨念と遺伝子の力かと納得させられる。
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