フライ

二十日鼠と人間のフライのレビュー・感想・評価

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)
4.2
重い内容な上最後が辛すぎて心からスッキリしない作品だが、ラスト一瞬の回想シーンで泣けたし少しだけ救われた。
ゲイリー・シニーズとジョン・マルコヴィッチの2人が見せるヒューマンストーリーはとても感動したが、ジョン・マルコヴィッチの知的障害者の演技は容姿とも相まって絶妙な可愛らしさとも何とも言えない良さがあった。
友人とも兄弟とも言える二人、知的障害者のレニーと彼を救いなが一緒に仕事をするジョージのヒューマンストーリーは重い内容ながらも中盤で救いが見えていただけにハッピーエンドを想像していたのだが、終盤の残酷な展開にかなり衝撃を受けた。特にラストは余りにも辛く中盤で犬を殺された老人の言葉が嫌という程心に響きやるせない気分にさせされた。
正直気持ちの良い作品では無いが、色々な問題提起や考えさせられる内容は、自分にとってはとても素晴らし作品に思えた。
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