今日、僕が死んだら?
母を愛しているが、愛さないことはできない。下品な食べ方、忘れっぽいところ、服のセンス。何もかも嫌でたまらないのに、地下鉄で思い出すのは母さんのこと。小さい頃は友達のように何でも話した。すべてを話すには100年かかるけれど。
僕たちの王国で待ってる。
明日、私も死ぬわ。困った母親と変わった子。あなたの息子にはなれない。耐えがたい嫌悪感を抱えて喧嘩ばかりだが、愛さずにはいられないというパラドックス。何でも話してありのままの自分を拒絶されたら?無意識の愛が2人を隔ても、話さずとも、一緒にいれば伝わる愛があった。
デビュー作から傑作。ドラン流の『大人は判ってくれない』のようだ。