さくらんぼ

マイ・マザーのさくらんぼのレビュー・感想・評価

マイ・マザー(2009年製作の映画)
3.5
ストーリーは息子がただただ母の愛をを求めている作品。

初のドラン作品です。

母も息子を想っている。きっとそれ以上に息子も母を想っている。でも、どんなに歩み寄ろうとしても喧嘩にしかならない親子。それも壮絶な。激しすぎて観ている私から何かを抜き取られてしまう感覚。16歳の時の感情を19歳で表現しているからか、生々しく痛々しい。どうしようもない母親に見えるし、そんなに嫌なら関わらないで部屋に閉じこもっていればいいのに、それが出来ず母に近づき、落胆し、失望し、怒りになる。

作品としては素晴らしかったし、映像も綺麗で、人物の描写が生々しくドランの才能には感服するけれど、やっぱり母をどうしても受け入れられずスコアが辛め。そう思うのはきっとこの母親の演技がリアルで絶妙だったからだと思う。だけど…もっと息子の愛に応えてやってよとイライラする。

最後のシーンが印象的。この先親子の関係はどうなったのか。知りたいような知りたくないような。




他の作品も観たいです。次は何がおすすめですか?
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