TVアニメ『機動戦士ガンダム00』の2年後を描く完全新作長編アニメーション映画。高レベルの作画によるMS同士の戦闘シーンは今観ても古さを全く感じさせず迫力満点だ。新ガンダム「ダブルオークアンタ」は出番は少ないながらもカッコいい。登場キャラもメインからわき役まで再出演し、同じ声優を揃えたのはすごい。
そして、今回のテーマは、ガンダム史上初、言葉も感情も通じない人類とは全く異なる種族、つまり外宇宙の生命体との「対話」だ。俺はゴジラもウルトラマンも仮面ライダーも戦隊も、シリーズにどれだけ突飛な設定を取り入れようと受け入れてきたけど、やはりガンダムに外宇宙の生命体を出すのはやり過ぎだと思った。TV版と同スタッフで製作していると言うのに違和感だらけで、まるで二次創作物を観ているようだ。
とは言え、全人類がわかり合えた、その温かさ溢れる壮大なラストは『機動戦士ガンダム00』シリーズの完結編にふさわしい。『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』は新しい方向性にチャレンジした「ガンダム」として評価したい。
