可愛いような、不気味なような。シュヴァンクマイエル初体験映画。
レトロなSEが耳に心地よく、なぜかとても懐かしい感じがした。昔の教育テレビを思い出すのかも。
傍若無人に振る舞うアリスがすごく可愛いらしかった。時々見せる探るような目つきもさることながら、化粧っけのない少女の素の肌色が魅力的。
ストップモーションアニメとリアルが融合したちょっぴりダークな映像美と、「不思議の国のアリス」という題材が親和性高い。いやー面白かった。小道具ひとつひとつがドールハウスのおもちゃみたいに可愛くて、それを眺めているだけでも楽しい。
独特の映像センスが光るシーンが多く、滑稽でくすりと笑える場面も多々あった。原作のあのシーンを、こういう風に演出するのか!という驚きもあり。とても楽しかった。
この映画の撮影現場、さぞやわくわくするだろうなと思う。アリス役の少女は果たしてこの映画のことをどう思っているんだろう……。