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パーフェクトブルーのKAIのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0
もう1人の<自分>

本当の自分はどこにいるのか?
自分が自分でなくなり、自分に支配される。

自分と理想と劇と夢
様々なものが重なりあう。
鑑賞者自身も、どれが現実で自分かわからなくなる感覚に陥ると思う。

監督は、原作をほとんど読んでいないらしい。

・アイドル ・ホラー ・熱烈なファン
という3つのキーワードを入れることを原作者から言われたと、
いや、この3つがちゃんと入っていて、面白い作品になっているから、すごいなと思った。

また、劇中劇、入れ子のスタイルが先にあった
これらをやるために、脚本などを構成していった

初めは退屈だった。このあとどうなっていくのかよく分からないし、ファンの1人が気持ち悪すぎて、監督が今敏と知らなかったら途中で諦めていたと思う。ただ途中から、徐々に呑み込まれていった。もう少し前半部分で観客を惹きつけるような演出があってほしかった。

赤を印象的にしたとも言っていて、
確かに赤が多くて、濃くて明るい印象だった。
服とか血とか

劇中劇よりも劇中劇だったな〜笑
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