1998年作というのに驚き。去年や今年の作品であっても違和感を抱かないくらいの普遍性を持っている。
序盤は、アイドルと狂信的ファンの対峙を描くサイコスリラー調。
そのうち様相が変わってきて、権力者である年長男性のもとでの性加害や搾取といった、#metooとも完全に接続できるようなテーマが描かれる。
そして神経症的な精神状態が進行し、何が現実で何が幻なのかが判然としない展開に。。
ブラック・スワン、反撥、赤い砂漠、ラストナイト・イン・ソーホー、マリグナントなど想起。
愚劣な男たちとのやり取りは、序盤の彼女の姿を見ているだけに心が引き裂かれそうだった。。映画を見ていてあんなむごい気持ち、久しぶり。。
終盤にいくほどメタ視点が幾重にも重なるようになって混乱させられるんだけど、個人的にはオチがどうであれどう解釈するにせよ、そこは重要じゃないと思う。
