カルダモン

パーフェクトブルーのカルダモンのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0
アイドルが浴びる注目と視線、女優の孤独とプライド。なにが本当の自分かを見失っていく心理状態に精神が削られる。
アニメーションゆえに際立つ生々しさ。実写だと逆にこの痛みはないかも。何度も見返したい作品じゃないけど、これがデビュー作(当時35歳?)ってやっぱり凄い。
90年代末の殺伐とした空気感が蘇る。
時代は令和に変わってもこの映画で描かれる気色悪さ、恐怖は変わらない。
今敏、今だったらどんな作品を作っていただろう