「ピンク・フラミンゴ」の次の一作として鑑賞。ぜんぜん違うテイストなわけだけど、ジョン・ウォーターズ自身が出てくるシーンといい、所々で相通ずるキッチュさを感じる。作品が投げかけるメッセージの真っ直ぐさに対して、作りはそんなに真っ直ぐじゃないというか。。
やたら単純な構図。善人と悪人の描き分けがはっきりしている。基本的には世代間闘争で、いい年した大人たちは差別主義者、主人公とその友達らは"差別反対! ピースフル!"ってな感じ。最終的な着地点は目に見えている。
人種差別をテーマにしながら、それを深堀りしようとする気はなさそう。対立する両者の融和というよりは勧善懲悪的、善が悪を退治するという展開に。
主人公がセイント過ぎない？ってのは気になる。特に善行をしているでもなしに、周りからは絆されるしチヤホヤされる。理屈なしにイケメン男からは愛される。
太っているがゆえの展開、みたいなのが用意されていないのは良いと思ったけど。。リンボーダンスのとことか、なにかありそうで特になにもない微笑ましい感じは良い。
"police brutality!"の連呼は印象的だった。。
