久しぶりに『タイタニック』を観て、若かりし頃のディカプリオが見たくなり、鑑賞。この数年後にジャックを演じるとは、本当にすごい俳優さんです。
あらすじの時点でしんどそうな今作。
終盤までは(一本足を踏み出す作品はやっぱりいいなぁ)と思っていたのですが、ラスト15分の展開にはびっくりでした。さすがに少し唐突すぎでは……。
「行かなきゃ」「帰らなきゃ」と、家族に縛られるギルバート。誰のせいでもない、仕方ないことなのに、家族から責められひとりで支えきれないほどの重圧を負う彼の姿は、見ているだけもつらいものがありました。
「誰のせい?」「何がしたいの?」と問いかけるベッキーは、この映画における清涼剤のような存在。短髪がよく似合っていましたが、少し髪が伸びた姿もキュートでした。
「ギルバートはどこにも行かない」という家族の呪いの言葉に対して、我が家を遠くから眺めて、その小ささに気づくシーンが印象的。夕焼けがとても綺麗でした。
それにしてもジョニー・デップの素顔は初めて見たかもしれません。素朴な音楽がじんわり沁みる作品でした。