ゆのまる

フォレスト・ガンプ/一期一会のゆのまるのレビュー・感想・評価

3.5
10年ぶりくらいに鑑賞。
昔観た時は、フォレスト・ガンプの波乱万丈すぎる人生についていけず、「なぜこんなに高評価なんだ……?」と首をひねってしまいました。
それでも改めて見返してみて、今回は感情の赴くままに楽しむことができました。それまで涙を見せなかったフォレスト・ガンプが、初めてジェニーのお墓の前で目を潤ませるシーンにはついもらい泣き。そしてウォーターゲート事件のところはちょっと笑ってしまったw

数奇な運命をたどるフォレスト・ガンプですが、彼の強さはなんといっても、何度愛する人が自分のもとを去っていっても、ジェニーを愛し続けたことなのではないかと思います。
人は、生まれる時に分かれた魂の片割れを探すために人生を送るといわれますが、フォレスト・ガンプにとってはジェニーがそうなんだろうなぁなんて考えつつ……。
ジェニー自身、おそらく家庭環境の恵まれなさから、自分でもどうしょうもない孤独を抱え続けていたのでしょうね。でも、最後に手紙を出してくれた時のジェニーが一番綺麗だったので、やっと自分を受け入れてくれる人のもとに飛び込む勇気を持てたんだろうなぁ。

そしてエンドロールでは、多数の雑誌やロゴ、楽曲の名前が。
アメリカという国について知識があればあるほど、きっともっと楽しめる作品なのでしょう。
なにはともあれ、140分の中で何本もの映画を観たような、そんな不思議な作品でした。

最後に、名言ばかりな今作ですが、特に印象に残ったフレーズを。本当にママはいいこと言うなぁ……。
「何かあったら、勇気を見せずに走って」
「自分の運命は自分で決めるの 神様の贈り物を生かして」
「過去を捨ててから前へ進みなさい」
ゆのまる

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