ゆのまる

ナイル殺人事件のゆのまるのレビュー・感想・評価

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)
3.5
原作を読んだので視聴。
やはり原作の方が面白いのだけど、なかなか見る機会のないエジプトの景色を眺められただけでも収穫がありました!
「ナイル河下り」といわれてもいまいちイメージできなかったので、より原作への理解が深まった気がします。カルナック号はもっと豪華客船だと思っていたので、たしかにあのスケールなら可能な犯罪かも、と納得。

どうしても尺の都合上仕方ないのか、登場人物が減っていたり異なるキャラが別の役割を演じていたりも。特に、原作でお気に入りだったアラートン夫人とコーネリアの登場がなくて残念でした……(この作品の数少ない良心が!)。
ただ、それでもストーリーが破綻なく仕上がっていたのはお見事。何のためのキャラ変なのか、マクゴナガル先生ことマギー・スミス(ミス・バウワー)とマリー・ヴァン・スカイラーが、お互いをやっつける喧嘩ップルのように描かれていたのがちょっと笑えました。ほとんどオリキャラの現地のカルナック号支配人にも癒やされたなぁ。

CGを駆使した映像美も見応えがありますが、エジプトでのロケや船室の様子や華やかなディナーは見ているだけでため息が出ます。ピラミッドは登ってもいいものなのか……?w
目にとまったのはロザリー役の女優さん。横顔がとても美しかったですねぇ。
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