公開当初に見て、ずっとまた見たいと思っていたけど内容は全く覚えておらず。
やっぱり大好きな作品でした。
提供にデヴィット・フィンチャーとスパイク・ジョーンズがクレジットされていて、びっくり。
撮影中の事故で下半身不随となり、人生に絶望したスタントマンのロイは、入院中病院で知り合った少女アレクサンドリアに、ある目的のため自分が創作した物語を語り始める。
ロイが紡ぎ出すお伽話は、映画の中で壮大な景勝地での風景と色鮮やかな衣装により表現され、その映像美が絶賛されている本作。
でも主軸となるロイとアレクサンドリアの物語もとても心温まるものでした。
途中ロイの気持ちにリンクして、お伽話がグダグダになるところも含めて。
ロイは投げやりになって、どんどん登場人物たちを殺しだす。
そんなお話は嫌だと泣くアレクサンドリア。
これは僕の物語だからと泣くロイ。
二人の物語よ、とアレクサンドリア。
それが徐々に、共に「落下した」二人を救う物語になっていく。
お伽話の圧倒的な映像美とは対照的に、ロイもスタントで出演した白黒の無声映画をみんなが笑顔でみる場面は、いつの時代も物語は人を救うものという願いや愛が感じられました。
アレクサンドリア役の女の子は、自然体の演技が素晴らしく、めちゃくちゃキュート!
冒頭のモノクロシーンも音楽と相まって大変美しく、もう一度映画館で上映してほしい作品です。