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めしのmajiziのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
4.0
戦後、倦怠期をむかえた夫婦の物語。

女性の生き方って時代にもよるし、当たり前だけど何が楽で苦労なのかは人それぞれ。

家出をしてきた夫の姪がとにかく傲慢で無邪気。
若さゆえの無敵パワーがとんでもなくウザい。
そしてそれを達観して見てしまう妻の虚しさ。

あなたもいずれわたしと同じようなことで悩むんでしょうね、とでも言いそうな原節子の睨みや、高笑いする演技がなかなかにホラー。

夫がへらへら全然頼りにならなくてイライラする。それなのに実家にかけつけてくるところはまあ、愛なのかな。

実家で原節子がずっと寝ちゃう気持ちわかります。
しんどい気持ちをためてると、現世に居たくないんだろうね〜

単なるめし炊きババアになってしまったのかしら?という主婦の戸惑いと、人間模様のリアリズムが絶妙でした。



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明けましておめでとうございます。

今年からスコアは0.5刻みで。

3.0 可もなく不可もなし
3.5 可
4.0 良
4.5 優
5.0 秀

大学の成績表みたいですが
あくまでも個人の感想です💫

今年もどうぞよろしくお願いします!
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