梅田

ブギーナイツの梅田のレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
4.3
巨根ひとつでポルノ・スターに成り上がった男の栄枯盛衰。題材こそアウトサイダーだけど展開に意外性はなく、以降のPTA作品に比べると起承転結もわかりやすく娯楽的。登場人物一人ひとりの魅力にあふれた脚本は『マグノリア』にも引き継がれているのかも。150分全く飽きない。
ポルノアワードを総ナメにするくだりで何気なく描かれる、フィリップ・シーモア・ホフマンのハイタッチ空振りが切ない。退場する人、復活する人、それぞれのドラマが嫌味なく共存していて、かつ「それでも主役はこいつだ!」というラストシーンの宣言は本当にかっこいい。スノビズム皆無な音楽も享楽的で最高。
梅田

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