梅田

ラストエンペラーの梅田のレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
-
贅沢な美術と衣装もすごいけど、撮影と編集の連動が気持ち良すぎ。ベルトルッチの凄みを感じる。特に、宮廷内での動線とカメラの動きが素晴らしすぎて魅入ってしまった。あるいは、シーツの下で2人の婦人と絡み合うシーンの官能的な照明の移り変わり。叩きつけられるネズミ。閉じられる扉。主張強めの劇伴も、この映画の中ではさほど過剰とは思えない。
長さを感じさせない濃厚な展開も見ごたえがある。そりゃそうだ、本来は1人の人物の一生なんて2〜3時間で描けるはずないんだもの。初めて観たけど予想以上に良かった。
梅田

梅田