ガブXスカイウォーカー

Gガール 破壊的な彼女のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

Gガール 破壊的な彼女(2006年製作の映画)
5.0
スーパーヒーロー映画かと思いきや、なんとSF下ネタコメディ。スーパーヒロインと一般人の恋愛をお下劣に描く。
Gガールことジェニー(ユマ・サーマン)は日夜、ニューヨークの平和を守る正義の味方だけど、実は嫉妬深くて性欲の固まり。もうこの設定が狂っていておかしい。恋人のマット(ルーク・ウィルソン)とくんずほぐれつで、ニューヨーク上空でセックスするキチガイぶりだ。でも、振られるとストーカーと化し、マットに、車を宇宙に捨てる、額に「DICK(チンコ)」と書く、生きたサメを部屋に投げ込むなどなど嫌がらせをしまくる。スゲー! ブチ切れたユマ・サーマンの演技が最高。さらに、クライマックスではアンナ・ファリスとスーパーバトルまで繰り広げるハチャメチャさである。何がユマ・サーマンをここまで暴走させたのか?
監督はアイヴァン・ライトマン。名作『ゴーストバスターズ』(1984)以外は『ツインズ』(1988)、『キンダガートン・コップ』(1990)、『ジュニア』(1994)など、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の毒にも薬にもならない、いや安定したコメディの多い職人監督だ。まさに今作にピッタリ。
『Gガール 破壊的な彼女』は残念ながらシリーズ化こそされなかったが、ユマ・サーマンの狂気のギャグ演技とアイヴァン・ライトマン監督のコメディ演出が爆発した傑作なのだ(←褒め過ぎ)。