このレビューはネタバレを含みます
私「劇団ひとりがちょっと浮いてたね。」
妻「そうだね。もっと違う人いなかったかなぁ。」
私「特にあのベッドシーン。
個人的には、この映画にベッドシーンなんか
なくてもいいと思ったけど。」
妻「でも、その後に子どもができるって展開にするなら、
ベッドシーンは暗示として不可欠だよ。」
私「あーそっか。じゃあやっぱりキャストミスだね。」
妻「男の俳優さんはあんまりだったけど、女優さんはみんな上手だったね。
特に永作博美。彼女は上手だね~。」
私「アカデミー賞とったもんね。井上真央も取ったし。」
妻「小池栄子も今回結構高く評価されたみたいだよ。」
私「ちょっと変な役だったよね。
小池栄子ってあんな役もこなせるんだって思った。
井上真央、永作博美、小池栄子ってテレビで見るけど、
実はそんなに演技力あると思ってなかったよ。
今回の映画で見方変わった。」
妻「ストーリーも私は結構好きな感じだったわ。」
私「誘拐とかそういうの好きだもんね。」
妻「うん。なんか見てるうちに、
永作博美とかおるちゃんが
ずっと一緒にいれればいいのになって思っちゃった。」
私「永作博美はそんなに悪くないもんね。
まぁ、映画としての見せ方がかなり
恣意的になってたかもしれないけど。」
妻「私だったら、赤ちゃんひとり置いて外出なんて絶対にしないけど。
だって赤ちゃん泣いてたじゃん。
永作博美がいなかったら泣きっぱなしだよ。
ネグレクト気味の親だったのかしら。
でも一番悪いのは、どう考えてもあの父親だわ。」
私「うん、それは間違いないね。
でも、こういうどうしようもない感じの話は俺も好きだなぁ。」
『悪人』の時も思ったけど。
いくら逃げたって、どうせ捕まるのに、
それでも逃げ続けるんだよね。
妻夫木も永作も、もうどうしようもないのに。
でもタイムリミットが迫ってる分、見てるこっちとしては楽しいわ。」
妻「そういえばこの映画『悪人』にちょっと似てるね。
閉塞的な感じ。」
私「キャストがアカデミー賞取ったところも一緒だよ。
あーだれか劇団ひとりに代わるキャストがいないもんかね。」
妻「うーん、ぱっと思いつかないね。」
私「うーん」
製作:2011年(日)
監督:成島出
出演:井上真央、永作博美、小池栄子