らんらん

黒い画集 第二話 寒流のらんらんのレビュー・感想・評価

黒い画集 第二話 寒流(1961年製作の映画)
3.5
常務(平田昭彦)の推薦により新支店長になった銀行員沖野(池部良)、その業務をこなすうち知り合った料亭の女将(新珠三千代)と不倫関係になる
家庭内不和もあり一緒になろうと決意した沖野であったが、女将の気持ちはすでに離れていた
女将に横恋慕する常務の画策により地方に左遷された沖野は、常務の弱みを握り復讐しようとするのだが、、、

んんー、微妙かなー
権力争いものって感じ、勢力が良い方を暖流、勢力のない方を寒流と表現しているみたい
今で言う勝ち組負け組的なテイストかなと
暖流である常務側で出世を果たした主人公であったが、女をめぐる問題で左遷され寒流側へと転落
同じく寒流側の副頭取らを利用して、常務を追い詰めようとするが失敗に終わる
結局負け組からは抜け出せないみたいな終わりです

この映画の教訓としては、真面目なだけじゃダメよみたいな
コネ、人脈、世渡りの上手さ、そして権力と金、出世をするには必要な力、そして身を守るためにも必要な力
それを築いてこなかった為暖流の常務の弱みを握っても追い詰めきれない、その悲しさ
負け組にはならないように気をつけましょう!な映画

何も悪いことしてないのに!って不条理も多少感じるけど、単に力がないだけだと思う
自分だって不倫してて、家庭を壊しているわけだしあまり同情出来ないです

個人的にはあまり面白くないと思う
収穫としては新珠三千代の美しさを存分に味わえることくらい、この映画の新珠三千代もいいなー、やっぱりあの笑顔、目とか口元が好き!
主演の池部良はあまり魅力なし、そこが役的には合ってるのかもしれないけど、、、
なんかいつも「はあ」って気の抜けた返事ばっかりしてる、うだつの上がらないつまらない男なイメージ
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