黒い画集 第二話 寒流の作品情報・感想・評価

黒い画集 第二話 寒流1961年製作の映画)

製作国:

上映時間:96分

ジャンル:

3.8

「黒い画集 第二話 寒流」に投稿された感想・評価

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tの感想・評価

3.5
新珠三千代の巧さに対し池部良の大根ぶりが際立っているのは上手く作用するやつかと思いきやそう言う訳でもなかった。倍返しできないサラリーマンの世知辛さ。上司と急遽湯河原旅行という展開も嫌だが昼からあんな案をされた暁には自分もあの池部良みたいな表情になる。
●'98 11/〜『松本清張 映画全集』特集上映
(初公開: '61 11/12〜)
配給: 東宝
ワイド(東宝スコープ) B/W
モノラル
11/23 13:25→13:26〜 シネマジャックにて観賞
フィルム上映
作品パンフ無し
特集上映パンフ無し

同時上映:
「かげろう絵図」
常務(平田昭彦)の推薦により新支店長になった銀行員沖野(池部良)、その業務をこなすうち知り合った料亭の女将(新珠三千代)と不倫関係になる
家庭内不和もあり一緒になろうと決意した沖野であったが、女将の気持ちはすでに離れていた
女将に横恋慕する常務の画策により地方に左遷された沖野は、常務の弱みを握り復讐しようとするのだが、、、

んんー、微妙かなー
権力争いものって感じ、勢力が良い方を暖流、勢力のない方を寒流と表現しているみたい
今で言う勝ち組負け組的なテイストかなと
暖流である常務側で出世を果たした主人公であったが、女をめぐる問題で左遷され寒流側へと転落
同じく寒流側の副頭取らを利用して、常務を追い詰めようとするが失敗に終わる
結局負け組からは抜け出せないみたいな終わりです

この映画の教訓としては、真面目なだけじゃダメよみたいな
コネ、人脈、世渡りの上手さ、そして権力と金、出世をするには必要な力、そして身を守るためにも必要な力
それを築いてこなかった為暖流の常務の弱みを握っても追い詰めきれない、その悲しさ
負け組にはならないように気をつけましょう!な映画

何も悪いことしてないのに!って不条理も多少感じるけど、単に力がないだけだと思う
自分だって不倫してて、家庭を壊しているわけだしあまり同情出来ないです

個人的にはあまり面白くないと思う
収穫としては新珠三千代の美しさを存分に味わえることくらい、この映画の新珠三千代もいいなー、やっぱりあの笑顔、目とか口元が好き!
主演の池部良はあまり魅力なし、そこが役的には合ってるのかもしれないけど、、、
なんかいつも「はあ」って気の抜けた返事ばっかりしてる、うだつの上がらないつまらない男なイメージ
新文芸座で鑑賞。(松本清張原作映画の2本立て)

とある銀行の課長・支店長クラスの或る社員が、銀行の役員に翻弄される物語。
「どんな会社でも、こんなことあるんだろうなぁ~」という理不尽な感覚が残る映画だった。
出演俳優は結構すごいメンバーを揃えていて、いい感じ。
会社員の哀しい性(さが)が描かれた佳作であった。

冒頭は銀行窓口が映されるが、昔の映画なので、銀行の窓口担当者が「○○さん」・「△△さん」と呼んでいる場面を見ると、現在は顧客を呼ぶ時は「さん付け」ではなく「○○様」・「△△様」だし、番号で呼ばれるので、「時代を感じる場面」であった。

そして、役員会議の場面になり、副頭取派と常務派で権力争いしているのが判る。
「副社長は常務に押されているからね。寒流より暖流だよ。」という役員の言葉から映画タイトルの意味につながる。

その桑山常務(平田昭彦)が友人だが部下の沖野課長を池袋支店長に推薦するあたりから物語は動く。沖野支店長(池部良)が大口挨拶した際、ある料亭の女将(新珠三千代)と出会うが、ほどなく肉体関係を持つほどの仲となる。
女将が沖野支店長に「結婚したい」と言うが、沖野には妻子が居る。
そんな状況で、たまたま桑山常務が女将と挨拶する機会があり、常務が一目ぼれ。常務も深い仲となり、権力強い常務に沖野は宇都宮支店長として飛ばされる。

沖野は秘密探偵(宮口精二)に「桑山常務と女将の素行調査」を依頼して証拠を得るが、ある男(志村喬)に常務を引きずり下ろす依頼をするのだが…。

なかなか面白い映画で、哀しい男の姿も印象的だった。
なんとも後味が悪い。だからこそ印象深い作品になりえたのは言うまでもない!
沖野は哀れだけれどうじうじと湿っぽくて嫌な男。打算的な新珠三千代も悪くない。平田昭彦はこんな嫌らしい役やってたのね…。後半に出てきた丹波哲郎の存在感が半端なかった。隣に座る池部良が役柄とあいまってなんともちっぽけに見えてしまった……
明日2月11日は昭和の二枚目俳優・池部良の生誕100周年記念日!

スーツから着流しから軍服までをビシッと着こなし、ダンディズムと色気を兼ね備えた彼独特の雰囲気は今もなお、時代や性別を越えて我々を魅了し続けています。

また同日は、黒澤作品を数多く支えた82年没の名優・志村喬の命日でもあったり。

松本清張原作『黒い画集』シリーズの映画化作品『寒流』に当たっては、銀行という社会機構の闇と愛欲の罠に呑まれてゆく数奇な主人公・沖野支店長を池部良が好演。

融資先である料亭の美人女将を新珠三千代が演じ、その妖艶で麗しい未亡人ぶり&強かな女性像を充分に見せつけてくれます。

一線を越えた二人の蜜月に、女好きの桑山常務が介入してくることで生じる愛憎の三角関係。

振り回され、すべてが後手に回り、追いつめられ、出世コースを外れて次第に堕ちてゆく池部良の哀愁たるや。
男の嫉妬ほど陰湿で惨めでみっともないものは御座いません。
でもでも、そんな滑稽な姿でもやっぱりちゃんと色気を漂わす池部良、まじで憧れます。

志村喬も強欲な総会屋を憎たらしく演じ、明朗な親分役の丹波哲郎に至っては笑えてくるほど。

寒流なる社会を上手く渡り歩くには、やっぱ島耕作くらいの度量がないとダメです。
一

一の感想・評価

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おもしろ~い。いやらし~いくてスリリングな前半も楽しいけど、終盤ヤクザの丹波哲郎(最高)とか探偵の宮口精二が出てくるあたりで不条理コメディ寓話化してニコニコが止まらない。序盤で池部良と新珠三千代がアッと思うといきなり結ばれてるのも笑う。そしてあの川の字!なんといういやらしさ。
これも一流のノアールだった。新珠三千代。宇都宮前科マウンティングバトル。
傑作。居た堪れなさが異常。

2018/01/31:神保町シアター
旅館にて、池部良の吸うタバコの煙が新珠三千代と平田昭彦の間をたなびくショットが好き。陰影もカッコよくてすごくモノクロ映画を観たという感じがする。
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