nere795

プリンセスと魔法のキスのnere795のレビュー・感想・評価

プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)
1.1
ディズニー初の黒人プリンセス、っていうわりには、カエルの映像の方が圧倒的に長いんですけど?黒いカエルでもないし、普通に2匹のカエルの冒険譚

「白馬の王子サマを待ってるだけじゃない」プリンセス像のご提案ってのがディズニー様のふれこみだったんだろうが、別に王子は役立たずだけど、ホタルも、魔法使いも、親もみんなヒロインによってたかって協力的じゃないか、悪役だって、手抜きとしかいいようがないだろ、あれ

普遍的に女の子ってのは、周りに忖度されるプリンセスにあこがれてんだろ、結婚披露宴なんてその最たるものな気がするが、そしてそういう需要は、一律に否定するべきもんじゃないと思うんだが(欲望は国民経済の原動力だからだし、自分が興味がない縁がないからって他人の欲望を卑しむのはどうかと思うからだが)、確かに、いわゆる玉の輿に乗る幸せ者は少なくて、どうみても風采が上がらない伴侶との妥協の結果の結婚が現実だが、せめて披露宴だけは、親友同期、親類縁者を総動員しての、よいしょ状態、日頃苦々しく当たる上司も、意地悪な先輩も、なんだかんだで、当人を盛り上げる、まさに、この映画の構図がそれで、勘当された頼りない王子とは結ばれるが、自分の夢の実現はその肝心の王子以外の皆さんの力です、っていうその構図をこの映画でも見せつけられる思いがする

結婚披露宴は、単なるメタファーであって、ヒロインの主たる関心は結婚よりも、店を持つあたりにあって、そのあたりは、NHK朝ドラの女性出世譚に通じるが、「プリンセスじゃないウエイトレスの君でもがんばれば店をもてる」っていうメッセージがモチーフだっていうなら、ファミレスのバイト募集のCMででもやってくれ、その方が資源が生かせるんじゃないかな

ディズニー正規プリンセス群の、初のアメリカ国籍、初の黒人…、激しくどーでもいい
確かにカエルになってる間でも黒人訛りの英語が嫌だっていう人もいるかもだが、日本人の多くはそれを気にすることはほとんどあるまい
嫌悪を覚えるとすれば、ディズニー節としかいいようがない、キャラデザインだったり、色彩、動き、すべてが好きな人には好きななんだろうが、いつ食べても同じ味のバーガーチェーンと同じく、薄っぺらく、深みはない

ニューオリンズジャズみたいのが流れるのがイイ!とか、
映画時間の殆どを占める、二匹の蛙がかわいいとか思える人は
楽しいんじゃないかな
日本の子供でこのカエルが可愛いって思える人はかなり少数な気がする
なので子供にも事前に絵柄を見せて気に入るようだったいいんじゃないでしょうか?
大の大人で、これで感動したとか、考えさせられた、とか言い放ったら、その人との付き合いは考えた方が良いように思います
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