Kamesuke

ウィンターズ・ボーンのKamesukeのレビュー・感想・評価

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
4.2
ミズーリ州オザーク高原に住むヒルビリー(貧乏白人)の閉鎖的な因習と掟を下地に、17歳の少女が行方知らずとなった父を探すサスペンス映画。

ミズーリといえばアメリカ人なら最も行きたくない場所ナンバーワンらしいが、それもよくわかる。
最近では「スリービルボード」もミズーリが舞台だったけど、こっちはもっとハードな土地。
とにかくアメリカの田舎社会の闇が深い。
ジョン・ブアマンの「脱出」を思い出したけど、マジであんな感じなんすね。

主人公リーを演じるジェニファー・ローレンスがめちゃくちゃ素晴らしい。
ジョン・ホークス渋い。
あと一族の有力者の妻を演じるデイル・ディッキーの醸し出すホワイトトラッシュ感が堪らん。

どんな過酷な環境であろうが力強く生きていこうとするリーには、この先どうかドラッグだけは覚えないでほしいと切に願う。
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