ミズーリ州オザーク高原に住むヒルビリー(貧乏白人)の閉鎖的な因習と掟を下地に、17歳の少女が行方知らずとなった父を探すサスペンス映画。
ミズーリといえばアメリカ人なら最も行きたくない場所ナンバーワンらしいが、それもよくわかる。
最近では「スリービルボード」もミズーリが舞台だったけど、こっちはもっとハードな土地。
とにかくアメリカの田舎社会の闇が深い。
ジョン・ブアマンの「脱出」を思い出したけど、マジであんな感じなんすね。
主人公リーを演じるジェニファー・ローレンスがめちゃくちゃ素晴らしい。
ジョン・ホークス渋い。
あと一族の有力者の妻を演じるデイル・ディッキーの醸し出すホワイトトラッシュ感が堪らん。
どんな過酷な環境であろうが力強く生きていこうとするリーには、この先どうかドラッグだけは覚えないでほしいと切に願う。