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ブラックブックのoliveのレビュー・感想・評価

ブラックブック(2006年製作の映画)
4.0
戦争映画としては評価は分かれるところだろう。ジャンルを問われたら何になるのだろう?サスペンス、恋愛、どれも盛りだくさんだった。見終わってなんだかグッタリしてしまった。
誰も信じられないハラハラドキドキの展開、誰が誰を裏切ってどうなるのか、本当に信じられるのは誰なのか?波乱に次ぐ波乱。
人はだれのために、なんの為に生きるのか?エリスを見ているとあそこまで耐え抜いてどうして生きていけるのか。私なら何度も死んだほうがマシと思って諦めてしまう場面を生き抜く強さはどこからくるのか。
最後は戦争ではなく個人の欲望や人としての生き方が話の根っこになってくる。
それにしても虐げられた人が復習とは言えナチス以下、人を辱め囃し立てる様は絶望的だ。皆を狂気に駆り立てるのが戦争だとつくづく思う。
エリスのチャーミングな魅力とムンツェの知的で包容力のある感じ、船の上にいて終戦を知る場面がずっと続いて幸せにと思ったけどそんな簡単ではなかった。
ブラックブックの意味は最後にわかるのだけどハリスがどうなったのかな。
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