えくえあ

ソルトのえくえあのレビュー・感想・評価

ソルト(2010年製作の映画)
3.3
CIAの秘密本部にロシアから亡命したスパイだと名乗る男、オルロフが訪れる。尋問を行うCIAエージェントのイヴリン・ソルトに向け、男は旧ソ連のスパイ養成計画とそのスパイたちが一斉蜂起するXデイについて語る。荒唐無稽な話に見えたが男が最後に口にしたXデイに関わる1人のスパイの名は、ソルト自身だった。


2重スパイ容疑をかけられたアンジェリーナ・ジョリー演じるCIAエージェントが逃亡劇の中で真相に近づいてゆくというスパイアクション映画

尋問室での衝撃の告白から始まる序盤、この告白が本当なのか、罠なのか、それとも洗脳か何かのスイッチが入る暗示でもあったのかと、いろいろ想像を膨らませて一気に物語に興味を寄せられました。
そしてこの、この主人公は一体誰の味方で何が目的なんだろうという謎めいた部分に対する好奇心がこの作品の魅力!
無実を主張していたのに、Xデイの暗殺を実行したり、かと思ったら今度はそれを指示したオルロフ達を壊滅させたりと、主人公が何を目指いているのが終盤までさっぱりわからない。
一人でずんずん行動する彼女が、真相をつかんでいるのか、あるいはオルロフとかXデイ計画はフェイクで、もっとでかい陰謀があるのか?そんな妄想を膨らませながら楽しめます。

しかし導入から中盤にかけての盛り上がりはよかっただけに終盤にありがちな形に収まってしまったのは残念
アクションとか展開もちょっと単調さを感じます。
作戦の緻密さはM:iなんかには遠く及ばないし、逃走劇の鮮やかさもボーンシリーズなんかと比べると見劣りします
最後に黒幕を倒すシーンの鬼気迫る感じはすごくよかったけどね。

うーん、なかなか惜しいところで☆3.3で
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