えくえあ

バーフバリ 伝説誕生のえくえあのレビュー・感想・評価

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)
4.0
バーフバリ!!バーフバリ!!バーフバリ!!
一大旋風を巻き起こしたインド映画"バーフバリ 王の凱旋"のプロローグ的な立ち位置となる前編
滝の麓で拾われた赤ん坊はシヴドゥと名付けられ村で育てられるが、やがて青年となり、ふとしたきっかけから滝の頂上を目指すようになる。そんな彼が滝を登り切り、その先の出会いを経て王"バーフバリ"として目覚めるその直前までを描く

滝を登る前半のまるで少年漫画のようなアクションや「レッドクリフ」を思わせるダイナミックな集団戦に息をのむ後半の戦のシーン、緻密すぎず、大味すぎない絶妙なデフォルメ感のあるアクションの連続はテンポもよくて見ていて気持ちがいいですね

そしてアクションと合わせてよかったのが主人公シヴドゥが放つ王の格の表現
幼少のころから何も知らないのに滝の上に惹かれたり、顔を見た人々から王の名を斉唱されるのはもちろんのこと、気づいた限りだとほかの登場人物たちが敵から剣を奪って戦ったりしてるにもかかわらず、本人は一切使わないんですよね。そこまでの人並外れた圧倒的オーラを見れば剣が使えないなんてはずないので、なんでかなーと思ってたら見事に回収してくれました。なるほど!やはり王の血を引く男だ!バーフバリ!!バーフバリ!!

なんというか同じくインド映画である「ムトゥ・踊るマハラジャ」でも感じましたが、インド映画の"風格"の表現の仕方って物凄くストレートでありながらも、そこはかとなく品があっていいですよね。歌と踊りも綺麗だしね!

続きがすこぶる気になるクリフハンガー的な終わり方の前編になっているので、後編「バーフバリ 王の凱旋」まで見られるように準備してから望みましょう
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