電車が中核的なモチーフになっているので『銀河鉄道999』の映像が二度出てくるが、その直後にマルケルカメラが捉えた電車の中で寝る日本人が松本零士っぽかったという映画の奇跡。旅には思いもよらぬ出会いがあるものだ。
サンフランシスコのシーンに被さるクリマルの『めまい』読解を聞くに『ラ・ジュテ』の着想源は『めまい』っぽい、というのも思いもよらぬ出会い。山谷かどこかの鉄板焼き屋の手さばきに美を見出すベタな西欧知識人っぷりもだいぶ俺のクリマル像から離れていたので出会い感があった。意外とひねくれていない人です（どんな人間だと思っていたんだ）
革命の挫折の痛みを胸に秘めつつ世界を漂流。平凡な人々の顔顔顔を撮る撮る撮る。クリマルはネコとフクロウが好き。ドラえもんも特別出演。あと近未来的なコラージュサウンドがかっこいい（冨田勲も使ってる）。こういうの好き。
