サン・ソレイユのごろちんのネタバレレビュー・内容・結末

ちょっとしたネタバレですがジャケ写のオバＱみたいな化け物はちょい役です。こいつに過度な期待は禁物（自分だけ？）

それより80年前後の新宿界隈、阿波踊り、豪徳寺の招き猫、秘宝館といった日本の映像やアフリカの祭り、サバンナなどの映像が止め処なく流れて目が釘付け。異なる二国を対比することで自国の文化を見つめ直すという文化人類学的な見地から見ても優れた作品。

例えば成人式の会場で公衆電話から親に電話をする新成人たち。40年くらい前は会場から親に感謝の電話をするのが恒例だったみたい。周りにつられて電話をしてる人もいるんだろうなと思いつつ、日本人ぽい習性が垣間見れて面白い。

先端技術と伝統的な習わしが同居する日本。マルケル監督の目には摩訶不思議な国に映ったはず。自国の文化の変遷を知るうえでも貴重な映像。ナレーションも一言一言が深くて観るたびに味が出てきそう。