TakahisaHarada

直撃地獄拳 大逆転のTakahisaHaradaのレビュー・感想・評価

直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)
3.2
町山さんが千葉真一追悼特集で「監督が二度と空手映画の仕事が来ないよう、徹底的にめちゃくちゃにした」と言っていた作品で、観たら本当に小学生レベルのお笑い連発してた。意図的にめちゃくちゃにした作品ってなかなかお目にかかれないので新鮮。

格闘シーンの見せ場は序盤のデパート屋上とラストぐらいであとはひたすらコメディだった。ただ、ふざけたコメディをやりながらストーリーはタイトル通り「大逆転」と呼べる内容になってるのが笑える。
桜一郎の嫁のクセに始まり、嵐山の部屋のシーンで3人揃って小学生みたいないたずら連発、桜の水落、教養ギャグとふざけ倒してる。中盤のレストランでのナプキン、フィンガーボウルのくだりは笑った。志村けんの田舎者コントの元ネタなのかな…?
ラストでは3人揃って網走刑務所に収監される。監督の思惑通り次作のオファーは来なかったらしいのであれが最後か…笑

ラストの戦闘シーンは格闘もすごいけど千葉真一の跳躍力が凄まじい。
舞う札束の中戦うの良かったし、ブルーノ今村の内臓を引き抜いて首を360°回して倒すの容赦なさすぎて笑った。