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或る夜ふたたびの一のレビュー・感想・評価

或る夜ふたたび(1956年製作の映画)
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細かい金の話やら旅館の女中へ働きに出た妻・乙羽信子への嫉妬やらで終始イライラみみっちい38歳無職夫・佐野周二サイコー。失踪した妻が帰ってきてホッとふんわりハッピーエンドかと思いきや、過去の話をネチネチ責め立てる無職亭主。いよいよ家を飛び出した妻とそれを追う夫、クライマックスの畳み掛けが圧巻で素晴らしい。赤ん坊を身籠った乙羽が家庭の経済事情からサクッと中絶という地に足のついた選択をするのが今日的で意外だった。
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