魁人

羊たちの沈黙の魁人のレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.7
羊達の鳴き声は止んだのかい?
蛾は変化を示す、彼は変化を求めている
色んな知性的で文学的なワードが並んでいて、ミステリーの読み物としてとても楽しかった

観る前人肉と聞いて構えていた割には、その気を衒った部分または理解が難しい部分は極力抑えられてて、純粋にストーリーを楽しみやすい工夫が脚本になされてた気もした
脚本家はレクターのファンの1人なんじゃないかな

一方で映像としても、質疑応答の中で鑑賞者はレクターとしてクラリスの深い傷を見つめ、徐々に引き出していく。それは尋問の快感ではなくて、あくまでコミュニケーションを楽しんでいるようにも思えた
クラリスは生涯、レクターほど自身を見つめてくれる人に出会えるのかな?右手薬指に指輪してたけど

映像としては、顔をはっきりと真ん中に写すシーンの没入感、それを観て強張る身体。
オッペンハイマー観た後だから尚のことそう感じたのかも
でも一方で、背もたれを使って映画を観てるなあって感じもした。これはIMAXかミニシアターかの違いかもしれない。

あとは隔離監獄のシーンや、廊下の奥の特殊独房など、刃牙のほとんどのシーンってここから来てるんじゃないかな笑
割と刃牙だった

そしてタクシードライバー のジョディフォスター!!大人になっても尚綺麗!

楽しかった~!!
魁人

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