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メリー・ポピンズのAntaressのレビュー・感想・評価

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
5.0
大大大好きなジュリー・アンドリュース主演。ディック・ヴァン・ダイクも大大大好き。ディズニーも大大大好き。楽曲も全部大大大好き。

自分の大大大好きだけが揃った映画。

ディックのエンドロールのアナグラムが粋!あれ昔ディズニーチャンネルで見てて「えっ!」ってなった。見返してみると確かにそうなのよね。

リターンズのメリー・ポピンズはイマイチつーか、イマジュウくらいだけどディック本人が元ネタのお爺ちゃん頭取まんまの姿で出て来たのは感涙。

鳩に餌をはジュリーの純粋で慈愛に満ちた歌声に号泣する。大人になって色々経験したからこそ泣ける。
若い頃にはこの歌にそんなにハマらなかった。悲しい場面じゃないのに今はあのシーンで絶対泣く。

何なら冒頭のクレジットで鳩に餌をがインストで流れるだけで泣く。
ラストもハッピーエンドなのに泣く。

メリーが行ってしまう寂しさだけで無く無垢な美しいものに触れた感動で泣く。

ディックはディズニーランドの知る人ぞ知るエンターティナー、スティーヴンさんとイメージが被る。
毎年誕生日インしてあの方にハッピーバースデイを歌って貰うのが幸せ。

【1番好きな映画】は沢山あるがその中で無垢で美しいものに泣ける映画の1番はメリー・ポピンズと思い出のマーニーの2本だけだ。

胸がキュンとなるのだ。

メリー・ポピンズに関してはディズニー大好きな自分と娘がパークに通って積み重ねて来た思い出もプラスされる。

昔ディズニー・ランドにパーリー(貝殻)バンドと言うバンドが居たのね。
メリー・ポピンズの中でSupercalifragilisticexpialidocious
を演奏するバンドを模したアトモスフィアね。
覚えている方は居るかしら?
あのバンドも大好きだったわ。

そんなことも含めて個人的に思い入れ深いマイ・ベスト・ムービーなのです。

女性参政権について描かれているのも好き。
この時代の女性たちが戦ってくれたから今があるのよね。でも結局未だ女性の仕事と子育てとの両立は難しくて要は『男どももしっかり子育てせいや!ぐるぁーー!』て話なのよね。

でも男尊女卑の時代てのは逆を言えば男が肩肘張って精一杯強がって生きなければいけない時代。
セントポール前の餌売りの老女に気をかける余裕も無いくらい。

だからメリーは子供達を銀行に行かせた。
鳩に餌をの歌は『父親の孤独に目を向けてあげて』の意味もある。
だからあの歌はあんなに慈悲深く泣けるのだ。

バートも「お父さんは寂しい人なんだよ」
と子供達に諭す。

この父親の件を心に留めてから
ウォルト・ディズニーの約束(原題Saving Mr. Banks =バンクス氏の救済)を観るとまた泣ける。そしてまたメリー・ポピンズを観る。
そこまでするとメリー・ポピンズが楽しいだけの映画では無いと分かるのだ。

「あの子たちと離れるの寂しいんだろ?」
と傘のオウムに訊かれて強がるメリーが可愛い。

次の大風の日に我が家にもメリーが来てくれないかな。
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