にゃあまん

アンタッチャブルのにゃあまんのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.2
ブライアン・デ・パルマ監督の代表作でありショーン・コネリーがいぶし銀の様で老いてはこう在りたいと感じた作品で日を置いてはまた観たくなる作品でもある。
デ・パルマ監督の初期作品のエッセンスが随所に盛り込まれて集大成に近い仕上がりとなってる。
悪魔のシスターから、はまりファントム・オブ・パラダイス、愛のメモリー、キャリー、殺しのドレス、ミッドナイトクロス、ボディダブル、スカーフェイス、カリートの道、ミッションインポッシブル、スネイクアイズ、ファム・ファタール他にも沢山!
いずれも好きですね☺️個人的にハマる監督の一人です。
ヒッチコック監督の影響を強く受けた一人でもあり初期作品はオマージュ的なものがほとんどでした。

オープニングは天井から剃刀で髭を剃られているアル・カポネの姿から始まる。
話ながら剃ってるから右頬を謝って切ってしまうが暴力はよくないと?持論を言うが・・
禁酒法はアメリカでは一番の悪法と言われてる法律。
まかり通るのも移民と第一次世界大戦戦後の不安定な時代だからこそなのかも知れないですね。

シカゴのとあるカウンターバーでアル・カポネの手下の交渉を断る主人とたまたまお使いを頼まれた少女。

白いスーツの男がわざとカバンを置いていった事を少女は忘れ物と思い渡そうとするが・・

主人公はアメリカ合衆国財務省のエリオット・ネスは正義感溢れる愛妻家。

悪法も法なり。
法律より欲望がいつの時代も勝る。
実在の人間であり実際にあった事。

最初の任務で大失態をしてしまい落ち込んでるネスはある夜橋の上でこれからの最大のバディに出会う事になる。
その男はラシーン通り1634に住むジム・マローン。
ショーン・コネリーはこの作品でアカデミー賞を受賞する。


じぶんの行動に不安を感じたりした時の座右の映画の一つ。

この映画の肝の部分が七人の侍の様に仲間を集めていくところ。
経理担当から射撃抜群の警官、それにあの年寄り警官。

アンディ・ガルシア演ずる
ジョージ・ストーンが出る前の候補の一人を見て将来署長だな、と。
云える‼️自分の意見を持たない方が組織に染まりやすいし従順だから使いやすい。
しかし、ネスとマローンはそんな存在は要らない。当然ストーンを採用する。

ブラック企業とか突然異動させられて合わない環境とか経験したら迷う事ばかりでしょう?
そういう時こそこの作品を観て正しい事を継続するとアウェイなポジションでも仲間が増えていくのです。

エンニオ・モリコーネの曲も映像と合っており、更に盛り上げていてテンションも上がる。

なんと言ってもシカゴ駅深夜12時5分行きの名シーン。
スローモーションを効果的に使い緊張を高める階段落ち。
ストーンのカッコ良い現れかたには痺れますよね。

法廷まで持ち込んだカポネ。

例のホワイトスーツの男。

一番の胸スカ!

有罪判決の後に皮肉にも禁酒法が無くなる落ちにも前向きなエリオット・ネスでした。
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