Adele

踊るニュウ・ヨークのAdeleのレビュー・感想・評価

踊るニュウ・ヨーク(1940年製作の映画)
3.0
ずっっっっっっっと観たかった本作
でもなかなか入手できなかったり、配信サービスもないので諦めていましたが、今回念願叶って、やっと観ることができました!

今作と言えば、エレノアとアステアのBegin the Beguineは永遠に語りたがるくらい有名ですね

それはさておき、ストーリーはブロードウェイスターを目指すジョニーとキングジョーの無名ダンサー2人組
ある日、とある勘違いから始まり、ジョーはブロードウェイスターのクレアの相方に抜擢されるのだが…

みなさんのおっしゃる通り、今回のアステアは友人をたてる一歩譲った役柄で好感は持てるのですが、今まで女性に対してグイグイと何なら、ストーカー気質だった役がほとんどだったので、何かちょっと違和感…
ストーリーそのものは何も捻りもなく至ってシンプル
途中、コメディ要素も取り入れているのだが、全然笑えないし、悪いけど、そんなシーン入れるくらいなら、アステアやエレノアのダンスシーン少しでも増やして欲しかった

肝心のエレノア&アステアのダンスですが、さすがの2人です!!!相性良し!!!
個人的にアステアの歴代パートナーで相性良いと思ったのはジンジャー・ロジャースとヴェラ=エレンのみなのですが、今回エレノア・パウエルも昇格!!!
エレノアとはダンサー同士、そして変な言い方になってしまいますが、人間同士としても相性良さげに見えました
例えば、よく、アステアとのベストパートナーとして挙げられるシド・チャリシーですが、確かにダンスは完璧です
逆に完璧過ぎて、隙がなく、個人的には観ていてちょっと疲れるというか…
シドはバレエダンサーだから、角度やダンスの技術等全ての点において完璧すぎると思う
その点、ロジャースはプロのダンサーではないからダンスは完璧ではない
しかし、逆にそれが程よい隙を与えているというか観ている側を安心させてくれる
今回のエレノア・パウエルはそのシドとロジャース、両者の良いところを両方とも兼ね備えているように思えた
シドのようなプロのダンサーとして技術の高さも垣間見れる一方、ロジャースのような程よい隙があり、完璧ではない親しみやすさも出ている
そして、アステアと並んで踊っていても全く違和感がないし、何なら同等にステップを踏んでいる

話がずれてしまいましたが、ラストはちょっとあっけない
それで終わり?それでいいの?的な

アステアとエレノアの迫力あるダンスは拍手喝采だし、Begin the Beguine はもう永遠に語り継がれるダンスだと思う
自分が生きている間にフレッド・アステアという人物を知れて、そして、Being the Beguineを観れて本当によかったと心から思います

ちなみに普段あまり、高スコアつけることはないのですが、今回の3.0はBegin the Beguine のためのみのスコアです
作品自体のスコアではありません
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