Adele

八月の鯨のAdeleのレビュー・感想・評価

八月の鯨(1987年製作の映画)
1.0
評判通り穏やかな作品でした

高齢のリビーとサラ姉妹
最初、どちらがベティ・デイヴィスがわからなかったが声でわかった

リリアン・ギッシュの可愛らしい&美しいことといったら!
撮影当時、既に90才を超えていたらしいがどんな女優よりも美しく見える
お世辞ではなく本気で言っている
結婚記念日にパープル寄りの青っぽいドレスを纏った時のリリアン・ギッシュの美しさよ!!!
良い年齢の重ね方ってこの事なんだなと思った

姉役のベティ・ディヴィスもさすがの佇まい
本来は彼女の方が年下なのだが姉役にピッタリの風格

ストーリー的には大きなことは何も起こらない
ただ2人の淡々とした日常を描いているだけ
アメリカ・メーン州の海辺の家での姉妹の日常
散歩したり、幼なじみが遊びにきたり
ご近所の知り合いの男性マラノフさんが遊びに来たり
サラはマラノフさんのこと好きだったのかな?
旦那さんが戦死して、その後も独身だったのかもしれない

海、太陽、散歩道、月明かり、風
日常を忘れてまるで彼女達と一緒に暮らしているかのように思えてしまう描写も素晴らしかった

何も起こらない
高齢だから先の未来の不安もある
でも何も起こらない一日ってこんなにも幸せなことなんだと思わせてくれる良作でした
またいつか再鑑賞したいと思います
Adele

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