ナレーションのないザ・ノンフィクションを観ているかのような感覚。
もしかしたらノンフィクションの方がドラマティックかも?
移民な多いことで知られるパリの北東にある20区。
そこにある、ある中学校の、あるクラスの24人の生徒と国語教師フランソワ。
本作は授業風景か、あるいは職員室のシーンが大半をしめている。
物語は有るような無いような感じだけど、あたかも実際にパリの学校の実態をドキュメンタリーで見せられてるようなリアリティが見もの。
学校教育の難しさは国を問わずだなと感じた。
「教える一人」対「教えられる集団」というシチュエーションの中で、言葉というものがいろいろなことを左右していく重みがズシリとのしかかってくる。
世界の縮図のような学級でコミュニケーションの歪みが、いらぬ諍いを招く様はこれもまた、世界の合わせ鏡なのか。