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メメントのmorukoのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.5
本作はカラーで描かれるシーンは時間軸が逆に進行していき、モノクロで描かれるシーンは順に進行していく。
映画の序盤で主人公レナードはジョー・パンとリアーノ演じるテディを殺害するのだが、次のシーンではテディがまた登場する。
カラーのシーンが進むごとに時間は逆行し、テディ殺害に至る経緯が明かされていくのである。

とにかくこの構成が凄い。

人は自分が信じたいものを信じ、信じるために記憶さえもでっちあげてしまう。
「真実はいつも1つ」と某アニメでは語られる。
神の視点に立てばそうだが、人と人の間ではそうではない。
真実は自分にとって都合の良いように歪められてしまう。

「奴の嘘を信じるな」
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