バロンのあおやのレビュー・感想・評価

初のテリーギリアム作品はまさに奇想天外という言葉がぴったりの冒険ファンタジー。まるで絵本を見ているかのようなぶっ飛んだ世界観がたまらなくおもしろい。いっけんチープにも見える映像もCGに頼っていないからこそ出来たであろう“想像”の世界が作り込まれていて中途半端なCGなんかよりもずっとよかった。個人的にはバロンが大砲につかまって行って帰ってくるシーンがお気に入り。好き嫌いが別れそうな作品ではあるが、想像力を持って先入観にとらわれず見ることができれば世代関係なく楽しめる作品であろう。