つるみん

バロンのつるみんのネタバレレビュー・内容・結末

バロン(1989年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

テリー・ギリアム『未来世紀ブラジル』後の作品。ここで作品内容を180度変えてきたのが非常に興味深い。ただ『未来世紀ブラジル』とはまた違ったSFファンタジーとなっているものの、その作風はさほど変わらず。

空想か現実か。その2つを天秤にかけ悪夢の映像化に成功した『未来世紀ブラジル』と比較すると、本作は結論、現実が勝る結果に。というかハッパーエンドとして終わる。こんな作品も自分の世界観を貫きながら完成させる事ができるのか!と感心した。

さて、ロビン・ウィリアムズ。
月の王様?的な不思議な役柄だが、最高に存在感があった。『グッドモーニング・ベトナム』と『いまを生きる』の間の出演作。凄い………。テリー・ギリアムのモンティ・パイソンで培ったブラックコメディをそのままロビンが演技してくれてる感じ。それを気に入ってくれたのか、意気投合したのか次作は『フィッシャーキング』なわけであって。
まあ出演時間は15分くらいだったけれど、その15分間ずっと喋ってるんじゃないの?と思うほどの弾丸トーク。どんな役で出演するんだろう?と期待していたが、裏切らない。最高。
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