KANA

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々のKANAのレビュー・感想・評価

3.6
切迫したヒトラー政権下、学生のレジスタンス組織「白バラ」のメンバーが処刑されるまでの5日間。
ゾフィーのまっすぐな眼差しがとても印象的。それは汚いことやごまかしが嫌いで、執念を燃やして信念を貫く強い魂を象徴している。くどいほどの尋問の様子は'90年代に発見された資料をもとに忠実に再現されたそう。両親との面会は親も覚悟を決めた腹で取り乱さない。私が親の立場なら狂乱状態になるだろう。
筋書き通りのあっけない結末には自決にも似た潔さを感じ、清々しくすらある。
終戦の日に改めて思う。戦争は馬鹿だ。
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