ベビーパウダー山崎

ベストフレンドのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ベストフレンド(1998年製作の映画)
4.0
ゲイの男性と男女のカップル、三人の距離感が絶妙。これだけベタで甘酸っぱい物語が今でも響くのは背伸びをしていない(しようにもできなかった)90年代ピンク映画の強さ(生々しさ)。映画的にどうのこうのではない、見終わり、胸にジンと染み入るラストを反芻し、ああ良い映画だったなと一人つぶやいてしまうフィルムは確かに存在する。ゲイの青年を演じる川瀬陽太は昔から抜群に上手く、林由美香は飄飄と、それでいて飼い猫のような愛らしさ。喧嘩して場を乱すより、すぐに仲直りしてセックスして、叶わぬ夢で見るのは絡み合う裸の三人…ピンク映画タイトル『発情娘 糸ひき生下着』。